セントレアとグランパス戦

2006年5月2日

いよいよ待ちに待ったゴールデンウイーク(大型連休・GW)が始まりました。今年のGWは5月3日からの5連休がメインですが、中には連休の谷間にあたる5月1日と2日を休んで9連休を取っている人もいます。私の所は例年暦どおりなので、計画の段階で2日の夜から4日を軸に旅行に行く事を決め今回は、ちょうど5月3日に、わが横浜に本拠地を持つJリーグ1部(J1)横浜F・マリノスがまだ行った事のない、豊田スタジアムで名古屋グランパスとのアウエーゲームをする事から、昨年開港した中部国際空港(セントレア)の見学も兼ねて行く事にしました。しかし、この旅行、開始早々から不安のスタートとなりました。自宅を出るおよそ5時間半前の2日18時20分過ぎに4月中旬頃から群発地震が続いていた、伊豆半島東方沖を震源とする、やや強い地震が発生。この地震で真鶴付近にある地震計が規定の数値に達した影響で東海道線の小田原⇔熱海が2時間余りに渡って不通になりました。電車の運転そのものは21時前に再開したものの、東海道線のダイヤは私が横浜駅に着いた23時半頃になっても乱れが続いていて、東京駅を出る予定の23時43分を過ぎても、ながら号に関する情報が入らないので(一体何時頃に来るんだろう)と不安の表情で電光掲示板を見ていました。

2006年5月3日 日付が変わった直後にムーンライト(ML)ながら号大垣行きが約18分程度遅れて東京駅を発車したと言う構内放送が流れた事を受け、私は早速改札を通り、ながら号が発車する6番線ホームへ上がりました。しかし、ホームの電光掲示板を見ると、表示がいつもと違っていました。通常ダイヤではMLながら号が出た後に普通小田原行きの最終電車が設定されていますが、この日はダイヤの乱れで小田原行きの最終電車が出た後にMLながら号が入ってくる事になり、今年の春から東海道線にも導入された217系の小田原行き最終電車が出た後、午前0時半頃にようやく大垣行きのMLながら号が入ってきました。例年大型連休中のMLながら号は格安で移動出来る、青春18きっぷの設定がない事もあって比較的空いていますが、今年は連休中に臨時夜行列車ながら91号の運転がない事や連休初日もあってか、指定席券は全て売りきれ、小田原から自由席となる4号車→9号車のデッキには指定券を取り損ねた乗客が大勢乗っていました。

おはようございます。MLながら号は6時05分過ぎに名古屋駅に到着。JRの駅構内にあるコインロッカーに荷物を預け、中部国際空港(セントレア)行きの特急券(特別車両券・ミューチケット)を買う為、名鉄名古屋駅へ。指定席券売機で空席状況を確認した所、連休を旅行先で過ごそうと言う地元の人で大変混み合っており、8時半過ぎに金山を出る列車まで指定席が空いていなかったので、その列車の指定券を買って金山に向かい、駅前のネットカフェで時間を潰してから、金山総合駅へ。名鉄電車は金山・名鉄名古屋を中心に各方面へ路線網が広がっている事から、中部国際空港行きが発車する、3・4番線ホームは空港から飛行機で何処かへ出かける人や周辺の行楽地に向かう人たちで大変な混雑でした。そんな中、8時35分頃に中部国際空港行きの快速特急ミュースカイ号が入ってきました。

名鉄名古屋・金山から中部国際空港へは日中1時間当たり5本の電車が運転されていて、写真の快速特急ミュースカイの他、一部特別車の特急、全車自由席の急行も走っています。私はミュースカイの後に発車する一部特別車の特急の特別車両券(名鉄では指定席券の事を特別車両券と言っています。)を持っていたので、その電車で空港に向かう事にしました。9時10分過ぎ、一部特別車の特急電車が中部国際空港駅に到着。名鉄電車の駅が入っているアクセスプラザから連絡通路を通れば、国内線のチェックインカウンターに到着。この日は下り便(お盆で言う帰省ラッシュ)のピークともあって、カウンター前には搭乗手続きをしょうとする人たちが長い列を作っていました。中部国際空港(セントレア)は単なる空港ではありません。ターミナルビルには様々なテナントが入居していて、飛行機の離発着が見られるスカイデッキや展望風呂、それにレストラン街などがあり、飛行機に乗る用事がなくても、長時間楽しめるスポットとして、航空マニアや地元の人々に親しまれています。このうち、ターミナルビル4階にある、展望風呂(宮の湯)の男湯には写真では紹介できませんが、滑走路を一望出来る展望風呂があって、湯船に浸かりながら、空港に離発着する飛行機を望む事が出来ます。

昼過ぎ、中部国際空港駅から特急電車で名鉄名古屋駅に戻り、Jリーグの試合が19時キックオフのナイターの為、少し暇つぶしをしてから、荷物を預けに宿泊先のホテルへ。今回宿泊するホテルはJR名古屋駅太閣通口 (セントラルタワーの反対側)から歩いて2・3分の所にある、ホテルル・ウエスト名古屋です。名古屋市内には愛知県青年会館YHと言うのがありますが、今夜のJリーグは、普段名古屋グランパスがホームとして使っている瑞穂陸上競技場ではなく豊田スタジアムで行われる事から青年会館の門限の23時まで戻ってくるのは距離的に難しいので名古屋駅から程近い、このホテルに泊まる事にしました。そしてホテルを出発し名古屋駅から地下鉄で1駅の伏見駅から名鉄豊田線直通電車で豊田市駅に向かい、そこから臨時バスに乗り換えて豊田スタジアムへ。スタジアムにはキックオフ90分前の17時30分頃に到着しましたが開場が16時とあってか、早くも多くのサポーターが入場を済ませ、今や遅しとキックオフの瞬間を待っていました。19時いよいよ選手入場。私はアウエー(F・マリノス)側の席で観戦していますが、さすが連休初日とあって、横浜を含む関東周辺から、どれ位の人が来たかどうかは分かりませんが、数多くのサポーターがF・マリノスのゴール裏に陣取っていました。

この試合、1ヶ月余り後に控えていた、この時点でのドイツW杯の日本代表FW候補、F・マリノス久保竜彦選手と今シーズン柏から名古屋に移籍した玉田圭司選手が直接対決すると言う事で注目が集まっていましたが、両者共に決め手を欠き、久保選手は後半開始早々に退きました。 そして試合は1-1の引き分けで終了。帰りは鉄道の駅までのバスがないのでスタジアムから20分余り歩いて豊田市駅に向かいました。そして駅に着くと、もう既に名古屋中心部を通過する鶴舞線直通,の上小田井行きが発車を待っていて、車内はサッカー帰りの人でこの駅始発の電車とは思えないくらい混んでました。そして電車を乗り継ぎ23時過ぎに宿泊先のホテルに到着。お疲れ様でした。宿泊するお部屋はこちらです。

2006年 5月4日 おはようございます。早いもので、この旅行もこの日が最終日となりました。この日は9時40分頃にホテルを出発ホテルの真裏には某大型家電量販店があって、開店まであと20分ほどあるにも関わらず、もう既に買い物客が列を作り始めていました。そして、ほぼ同時刻、反対側の車線には13時間前まで豊田スタジアムで試合をしていた、F・マリノスの選手を乗せたバスが停車。駅の方に向かって歩くと、その先には選手とスタッフが歩いていて、中には足を止めて、写真撮影に応じてくれている選手もいました。

Fマリノスの選手達一行は新幹線で横浜に帰りましたが、私は新幹線を使わずのんびりと横浜に向かいます。まずは名鉄名古屋駅から快速特急(パノラマスーパー)で豊橋へ。豊橋駅で御殿場線松田までの乗車券となる(休日乗り放題きっぷ)を購入し、ここからは東海道線の普通列車を乗り継ぎ、静岡県の沼津へ。15時過ぎに沼津駅に到着し、この駅で小田急線直通特急あさぎり6号新宿行きに乗り換えます。

特急あさぎり号は沼津から松田まで御殿場線を通り、神奈川県松田町にあるJR・小田急連絡線を通って小田急線に乗り入れ、写真のJR東海371型車両と小田急線20000型車両が新宿⇔沼津を毎日2往復ずつ運転しています。沼津駅を出た、あさぎり号は約75分で本厚木駅に到着し小田急線の各駅停車に乗り換え海老名へ。海老名駅の窓口で小田急線の運賃を現金で精算し、相鉄線に乗り換え、夕方5時半過ぎに横浜駅に到着し、今回の旅を終えました。